ドイツ銀行のリストラの規模や日本撤退はいつになるのか?
ドイツ銀行は7月7日の日曜日に、収益改善のための再編計画の一環として、事業の縮小と大幅のリストラをすると発表しました。ついに終わりの始まりなのかもしれませんリーマンショック時以上の世界恐慌になるのではないかと心配されています。
ドイツ銀行は7月7日の日曜日にすでに、収益改善のための再編計画の一環として、グローバルエクイティの売買およびトレードから撤退し、投資銀行業務を縮小し、数千の雇用を削減すると発表しました。
ドイツ銀行は、2022年までに世界規模で18,000個の職(約74,000人の従業員)の雇用を削減する予定です。今後数年間で、調整後コストを四半期で170億ユーロ(190億ドル)にまで削減することを目指しています。
投資銀行のチーフ、ガース・リッチー(Garth Ritchie)氏が「相互合意」で辞任してからわずか2日後に、投資銀行業務を縮小するというドイツの銀行の決定が下されました。ドイツ銀行は、2019年第2四半期に28億ユーロの純損失を計上する可能性があります。第2四半期の業績の発表は7月25日にする予定です。
ドイツ銀行の監督委員会は7月7日の日曜日に、リストラ計画をまとめる為に会ったようです。同銀行のCEO、クリスチャン・シーウィング(Christian Sewing)氏は、5月の株主総会で「厳しい削減」についても言及していました。
「今日、我々は何十年もの間にドイツ銀行の最も根本的な変革を発表しました」
クリスチャン・シーウィング(Christian Sewing)氏の企業プレスリリースでのコメント
日本撤退は2022年までにという事でまだ具体的な日付などは発表されていません。
ドイツ銀行の経営破綻の危機はいつから始まったのか?
ドイツ銀行はかつてウォール街でアメリカの大手銀行と競争しようとしたが、近年の金融危機やその他の問題から生じるスキャンダル、捜査および大規模な罰金に悩まされてきた。
2008年の金融危機の原因となった住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題に関してドイツ銀行は2017年1月に米国司法省と72億ドルでの和解に達して、その数週間後、ドイツ銀行はロシアのマネーロンダリングの申し立てに対して6億3,000万ドルの罰金を科されました。これらの罰金は、銀行が金利を引き締めるための計画に参加したとして、米国および英国の規制当局に25億ドルの罰金を支払った2年後に発生しました。
ドイツ銀行は、ドナルド・トランプ大統領との取引関係について、米国で新たな精密な調査を受けています。アメリカの下院情報問題常設特別調査委員会と上院財政委員会は4月にトランプ大統領の財務記録についてドイツ銀行に召喚状をだした。その召喚状でトランプ氏とその家族を法廷で鎮圧させようとしましたが、連邦裁判官は、銀行が財務書類を民主党に引き渡すことができると判決しました。
ドイツ銀行は以前、ライバルのコメルツ銀行と合併してその地位を強化することを検討していたが、4月に合併交渉は崩壊した。ある業界筋によると、ドイツ銀行内での合併に対する十分な支援がなかったとようです。
ドイツ銀行はいつ破綻するのか?
ドイツ銀行は近年、いくつかの経営再生の戦略の見直しをしてきたかもしれないのですが、ドイツ銀行のCFO(最高財務責任者)はメディアに対し、今回のリストラが最後の経営再生計画になると発表しました。
「これがこの組織の最終的な再編であると確信しています。」
ジェームズ・ヴォン・モルク(James von Moltke)氏がフランクフルトのCNBCのアネット・ウェズバック(Annette Weisbach)氏に語った。
ジェームズ・ヴォン・モルク(James von Moltke)氏は、今回の再生計画、(人員のリストラやグローバルエクイティからの撤退)は銀行の理事会が達成可能な目標として設定したとしています。銀行の理事会は今回の決定をするために懸命に努力し、これ以上の人員削減はなくなり、銀行は収益性を取り戻すことができると述べてました。
言い方を変えればこれがうまくいかなかった場合は本当に破綻をするという事なのかもしれません。もしもそうなった時にはあのリーマンショックを越える世界恐慌になるのではないかと言われています。あの時も絶対にそんな事はないって言ってましたが結局なったので今回ももしかしたら。
まとめ
本当に世界恐慌が訪れたら大変な事になる事がわかっています。今回の経営再生でリストラをされる人も路頭にさまようってしまう可能性があるので恐ろしいですが、リストラされなかった人達の事も心配です。仮にこの再生計画がうまくいかなかった場合、最後まで泥船に乗る事になってしまった人達になってしまうからです。
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