中国の河南省、新郷市出身の11歳の男の子、名前はルゥー・ジクアン君と言います。彼は11歳という若さで父親の命を救うという使命を背負ってしまったのです。ジクアン君の父親は7年前に白血病と診断され、それ以来ずっと薬物治療を受けています。しかし、昨年8月に父親の容態は劇的に悪化し始め、そして医師が唯一の命を救う選択肢というのは骨髄移植であると伝えました。
なぜ骨髄移植の為に一日5食も食べる必要があるのか?
できるだけ多くの食事をすることで父親の命を救うという使命を担っていると称賛されています。
父親とジクアン君家族の骨髄移植のドナーとしてのマッチしているかを検査した所、唯一の骨髄移植が可能だったのが当時10歳だったジクアン君であることを判明しました。幼少期にもかかわらず、当時小学生だったのにも関わらず父親の命を救うために骨髄移植をしたがっていました。
しかし、大きな問題が1つあり、当時のジクアン君の体重はわずか30 kg、医師は少なくとも15 kg以上増やさないと手術を受けられないと家族に告げました。それで3月にジクアン君はできるだけ多くの食べ物を食べて体重を増やすことを始めたのです。ジクアン君は以下の様に中国の記者団に語りました。
「医師は私の骨髄を移植するためには、少なくとも45kg必要で、理想的な体重は50kgだと言いました」
「骨髄移植はすごい痛みを生じると言いますが、僕は食べ続けます。僕達の家族は父を失う事の方が耐えられません。」
過去にも似たような話がありました、自分の父親を救うために自らが太ったという話です。8歳のカオ・インペン君の父親は白血病で父を助けるためには骨髄移植しか方法がなく、骨髄移植を受けるために2ヶ月でなんと11kgも太ったのです。
様々な人からの助けを得て無事11キロの増量に成功
ジクアン君は1日に5回食事をしています。彼の食事メニューは主に脂肪肉と米です。毎日の食費が、すでに父親の医療費の支払いに苦労していた家族にさらなる負担をかけています。ジクアン君の母親は、食料品店で仕事をしていて月にわずか2000元しか稼いでいません。母親は毎晩職場で売られている割引されてるセールのお肉を購入するしか方法がなかったのですが、ジクアン君の学校がジクアン君家族がこの困難な時期を乗り越えられるために募金イベントを開催しました。
彼の体重が増え始めたとき、ジクアン君の学校の子供たちは彼をパンズー(中国語でデブ)と呼び始めましたが、彼らはジクアン君がどうして体重を増やそうとしていたのかという理由を知るとそう呼ぶのをやめました。ジクアン君はその当時の事をこう振り返っています、デブなどと呼ばれる事なんか気にしないと本当に大事な事は父親の命を救うことです。まず父親を救い、後で体重を減らすと言っていたようです、本当に立派な子ですね。
ジクアン君の家族を想う気持ちはアジアの何百万という人々の心オンラインで広まり触れました。人々はジクアン君を英雄として賞賛し、ジクアン君が目標を達成するのを助けるために経済的支援を申し出ました。中国版のTwitterのWeiboに以下のようなコメントがありました。
「あなたはそのような若い年齢で大きな責任を背負い、本当にすごいです」
「あなたは太っているのではなく、あなたはヒーローです!」
そして色々な人の手助けもあったおかげで、ジクアン君は手術のために必要な体重45kgに達しました、しかし、医者が体重がある事に越した事がないと言っていたので、引き続き食べ続けることにしているようです。
まとめ
自分がどうにかしないとと思って死ぬ気になると人間はすごい力が働くのでしょうか。僅か11歳ながらも父親を助ける為に立ち上がったジクアン君は本当に小さな体をしたヒーローだと思います。健康で入れるというのは本当に感謝しないといけない事ですが、当たり前だと思うとそれに対して感謝する事を忘れてしまいますよね。ジクアン君の父親が無事に骨髄移植をできてその後の経過もうまく行く事を祈っています。
Reference: OddityCentral
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