あなたは朝型人間ですか?それとも夜型人間ですか?またはどちらでもありませんか?新しい研究では、「朝型」と「夜型」の二分法に2つの新しい「クロノタイプ」が追加されました。あなたが「朝型」または「夜型」のどちらでも無いなと思っていたのでしたらあなたはその新しく発見された他の新しいクロノタイプなのかも知れません。
新しいクロノタイプはどんな型なのか?
「Personality and Individual Differences(パーソナリティアンドインディビジュアルディファレンセス)」(性格と各個人の違い)というジャーナルに掲載された新しい研究では、1日を通しての人々の活発レベルを説明するために、2つの新しい性格タイプが発見されました。
研究者たちはその新しい型を「Napper(ナッパー)」(昼寝型)と「Afternoon(アフターヌーン)」(午後型)のクロノタイプと呼んでいます。この結論に達するために、ロシアとベルギーからの睡眠専門家のチームは1,305人の人々に短いオンライン調査に参加するよう依頼しました。
行われた調査では、参加者はその日の異なる時間(例えば、午前8時、午後11時、午後4時など)をランダムで指定され、その時の覚醒度/眠気のレベルを予測するよう求められました。
これらの質問に答える際に参加者は、彼らの通常の夜の眠りは「自発的な目覚め、または午前7時30分に目覚めの合図」で終わるように仮定するようと決められました。さらに、参加者は、彼らの習慣的な睡眠時間および彼らの睡眠の質を測定する質問を含む人口統計学的および睡眠関連の質問をされ、これが研究者らが発見したことです。
まず研究者達はおなじみの「朝型」と「夜型」の性格タイプを再現方法でしました。彼らの分析によると、「朝型」の人間は午前9時から午前11時まで最も活発的です。彼らの眠気レベルは徐々に上昇し、夕方までには他の3つ(「昼寝型」、「午後型」、「夜型」)のクロノタイプよりも高いレベルの眠気に達します。
その一方で「夜型」のタイプは、「朝型」よりも目が覚めた時や起きた時にかなり疲れますが、新しく発見された「午後型」のタイプほど疲れません。
「夜型」は、朝の10時頃まで実際には活発的に行動もできず脳も活性化されてません。しかしながら、「夜型」の活発レベルは、一日を通して一貫して高いままです。眠気も午後10時を過ぎるまでこないようです。
「昼寝型」と「午後型」タイプの特徴
この研究で明らかにされた2つの新しいタイプの「午後型」はすべてのグループの中で最高レベルの高さの眠気で目覚めます。眠気は午前11時頃に減少し、彼らの機敏さは午後5時頃まで高いままです。
その後は眠気が再び出てきて、夜遅くまで着実に上がり続けます。興味深いことに、「昼寝型」は一日の何時間にもわたり二重のピークの眠気曲線を示す唯一のタイプです。「朝型」のタイプと同様に、「昼寝型」が一日の始まりに非常に活発的かつ覚醒状態で午前11時頃までそのままです、それから眠気が始まり始め、午後3時ごろにピークに達します。
その後、覚醒状態は午後10時頃まで戻り、その時点で再び眠気は増しますが、他のグループよりその眠気は激しいものではありません。
クロノタイプは生活習慣の違いでは無い?
興味深いことに、研究者たちは、人口統計や生活習慣の違いによって、人のクロノタイプがどの程度形成されるかを調べました。しかし、彼らが発見したことは、これらの違いが予想されるよりもクロノタイプとはあまり関係がないということでした。
彼らの分析では、「4つのクロノタイプは、日中または交代勤務の労働者、男性または女性、そして25歳以下のいずれかのサブサンプルで一貫性がであることを示している」と書かれていました。そして以前の研究では、「朝型」と「夜型」のタイプ以外にも他のクロノタイプがあるかもしれないことが示唆されていました。
たとえば、一日のうちどどんな時でも活発的なタイプや、時間に関係なくどんな時も眠いタイプが存在するという仮説もあります。この研究で発見されたクロノタイプは、以前の概念とは異なります。
最終的な結論としては2つの異なるクロノタイプではなく、少なくとも4つのクロノタイプに区別できるという証拠が徐々に蓄積されています。現在の社会では、人口の大多数はこれら4つの異なるクロノタイプに分類される可能性がありますが、少数派の人口のみが中間(どちらでもない)クロノタイプに属する可能性があります。
まとめ
こうやって人間のクロノタイプがどんどん明確になってきてくれて、それが働き方改革などに繋がるといいですね。「夜型」人間に朝からしっかり働けと言っても効率が悪い訳ですから、自分のクロノタイプに合った仕事の方法が必ずあると思います。まあ実際自分が「夜型」のクロノタイプだから朝働けないんだなんて言ってしまったら怒られるのも目に見えてますし、それを言い訳にして仕事ができない理由にしそうですよね。でもこうやって人間一人一人の違いがわかってくるのは本当にいい事だと思います、これが必ず何かの役に立つことがあると思います。
Reference: Psychology Today
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