カナダの男性がリコリスティー(甘草茶)を飲みすぎて血圧が危険なレベルまで上昇しました。リコリスティーの「過剰摂取」でこのような事件に発展したのはまれな例です、84歳の男性は自宅で血圧を測定したところ非常に高い測定値に気付き病院に行ったらER(救急救命室)に入院するまでの危険な状態だったようです。カナダ医学会誌に掲載されたこの報告書によると、男性は頭痛、光に対する敏感さ、胸痛、疲労、そしてふくらはぎの腫れを経験していた事が判明しました。
男性の血圧はどんな状態だったの?
ERでは、男性の収縮期血圧(血圧測定値の「上」の数字)は約200 mm Hgでした。ちなみに正常血圧は120/80 mm Hgです。医師は、収縮期血圧で180を超える血圧測定値、または拡張期血圧で120を超える値、読み取り値の「下」の数字を、緊急治療が必要な高血圧の危険な状態と見なします。
モントリオールのマギル大学の医師は彼の高血圧を下げるためにいくつかの薬で治療しそして男性の症状は治療後の24時間で改善しました。体調が改善した男性はその後話せるようになった時に過去2週間に1日2〜2杯の自家製リコリスティーを飲んでいたと医師に話しました。この種類のリコリスティーは甘草植物、Glycyrrhiza glabra(スペインカンゾウ)の根から作られます。そしてそれはエジプトで人気のある飲み物であり、エジプトでは「erk sous(エジプトでのリコリスティーの名称)」として知られているようです。
リコリス(甘草)は人間にとって有害で危険なのか?
米国食品医薬品局(FDA)によると、甘草根または甘草根で味付けされたキャンディーのリコリス菓子(黒甘草を含む)を大量に摂取すると、有毒になることが知られています。それは、甘草の根と黒の甘草にはグリチルリチンと呼ばれる化合物が含まれているため、体のカリウム濃度が低下する可能性があるためです。
これは、高血圧、不整脈、腫れなどの健康への影響を引き起こす可能性がある、とFDAは述べています。FDAは、グリチルリチンが食品に許容される量を規制していますが、可能な限り人々が一度に大量の甘草を食べるのを避けることを勧めます。注目すべきことに、米国で製造される多くの「リコリス菓子」または「甘草風味の」製品は実際にはいかなる甘草も含まないが、代わりにFDAによると同じ香りと味を有するアニス油で風味が付けられているとFDAは言いました。
現在のケースでは、その人は甘草と高血圧の関係を知っていましたが、彼は甘草を過剰摂取しているとは思わなかった、と報告は述べています。この症例は医師が、甘草関連の合併症を予防するために甘草の潜在的な有害作用について高血圧症の患者を教育する良い機会になるのではないかとカナダ医学会誌で強調されていました。
まとめ
リコリス菓子を食べた事がある方はわかると思うのですが、正直に言わせてもらって本当に食べれる味ではないです、あのお菓子を好んで食べる人はすごいと思います。ヨーロッパの方では好きな人が多いみたいなので、外国の方に日本人が食べる納豆は本当に食べ物じゃないというような感覚なのでしょうか。でも味は置いておいて、このように人体に危険を及ばす可能性がある食べ物だっていう事はあの味も本当に良くないという事なのでしょうかね。一時は体に良いという話もあったと思うのですが、何事も過剰にとりすぎるのは良くないという事なのでしょうね。ちなみにリコリスティーもリコリス菓子と同じ味でした。
Reference: Live Science
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