アメリカの国防長官が空きになっていてから半年が過ぎようとしています、ようやくトランプ大統領が新しい国防長官を任命する事に決めたようです。新しい国防長官に任命されたのがエスパー氏です。エスパーと聞いたらエスパー伊藤を考えてしまった方は沢山いると思います、アメリカの国防長官に任命されたエスパー氏はどういう人なのか調べてみました。
ニュースの内容
トランプ米大統領が、国防長官代行に24日付で就任するエスパー陸軍長官を国防長官に指名するとホワイトハウスが21日、発表した。就任には米上院の承認が必要となる。
エスパー氏は1986年に陸軍士官学校を卒業。陸軍で勤務し、湾岸戦争にも従軍した。議会スタッフや国防総省で副次官補を務めた経験もある。2010年に米軍需企業大手レイセオンで政府対応部門の副社長に就任。17年11月から陸軍長官を務めている。
トランプ氏は、国防副長官代行のノーキスト氏も副長官に指名する。
アメリカの新国防長官エスパーのプロフィール
エスパー氏はマーク・トーマス・エスパーが本名で生年月日は1964年4月26日生まれのアメリカの政治家兼企業幹部で、2017年から第23回アメリカ陸軍長官を務めています。以前はアメリカのレイセオンで政府関係担当副社長を務めていました。
2019年6月18日にアメリカのドナルド・トランプ大統領が、国防長官代行のパトリック・シャナハン氏に代わって米国防長官にエスパー氏を指名しました。シャナハン氏が国防長官から辞任した際にエスパー氏は国防長官の有力候補と見なされていました。
学歴
エスパー氏は1982年にアメリカのペンシルバニア州のペンシルバニア市のローレルハイランド高校を卒業しました。1986年にウエストポイント(アメリカ陸軍士官学校)を卒業し工学の理学士号を受け取りました。エスパー氏はウエストポイントの学部長リスト(優等生名簿)の学生で、ダグラスマッカーサー・リーダーシップ賞を受賞しました。1995年にハーバード大学のジョンF.ケネディ政府大学院で行政学の修士号を取得し、2008年にジョージワシントン大学で博士号を取得しました。
経歴
エスパー氏は第101空挺師団”スクリーミングイーグルス”で歩兵役員を務め、1990 – 91年の湾岸戦争に配備されました。彼の部隊はアメリカ軍の勝利に貢献した有名な「左フック」の一部でした。戦時中の彼の行動はブロンズスター、戦闘歩兵記章、そして様々なサービスメダルを授与されました。後にヨーロッパでエアボーンライフルカンパニーを率いてペンタゴンで勤めた。
エスパー氏はコロンビア特別区の陸軍国家警備隊、後に陸軍予備軍へと移行する前に10年以上もの間活動を続けて中佐となり1996年から1998年まで保守系なシンクタンクであるヘリテージ財団のチーフを務めました。
1998年から2002年まではエスパー氏は上院外交委員会および上院政府問題委員会の上級職員を務めていて同時に米国上院議員チャック・ヘイゲル氏の上級政策顧問兼立法理事でもありました。
また2001年から2002年まで下院武装奉仕委員会の政策責任者だった。
2002年から2004年まで、エスパー氏はジョージ・W・ブッシュ政権では交渉政策のための国防副次官補としてを務め、そこで彼は広範囲の不拡散、軍備管理、および国際安全保障問題を担当していました。
エスパー氏は2004年から2006年まで、上院の過半数指導者であるビル・ファースト氏の元、米国上院の国家安全保障担当部長を務めていました。
2006年と2007年に航空宇宙産業協会のエグゼクティブバイスプレジデント(副社長)を務めました。
2007年9月から2008年2月まで、エスパー氏は2008年の大統領選挙で上院議員のフレッド・トンプソン上院議員の国家政策責任者を務めた。
2008年から2010年までエスパー氏は米国商工会議所でグローバル知的財産センターのヨーロッパおよびユーラシアのエグゼクティブバイスプレジデントを務めましたそして2010年7月に軍需企業大手レイセオンの政府関係担当副社長に就任し2015年には2015年および2016年にアメリカの政治専門誌のザ・ヒルによって最高の企業ロビイストとして認められました。
トランプ大統領は2017年7月19日に、エスパー氏を米軍の秘書に指名する意向を発表しました。エスパー氏はトランプの3番目の候補者でしたが、ヴィンセント・ヴィオラ氏とマークグリーン氏の辞職を受けて2017年11月15日に米国上院議員の89-6投票によってこの任命され、2017年11月20日に宣誓した。
2019年6月18日にアメリカのドナルド・トランプ大統領が、国防長官代行のパトリック・シャナハン氏に代わって米国防長官にエスパー氏を任命しました。
最高の企業ロビイストが任命された理由は?
現在問題になっているアメリカのイラン攻撃は、少なくともイランによって、そしておそらく国際社会によっても、戦争の行為と見なされるであると軍の専門家は述べています。今後本格的に戦争になる時には軍経験者を国防長官に持ってきた方がいいとうい考え方がトランプ氏の中にあるのかもしれません。
その他にもエスパー氏は国務長官マイクポンペオ氏の陸軍学校の同級生で二人は友好的な関係を持っていると伝えられていますし、米国に対して中国に対する強硬な姿勢をとるよう求めてきています。
エスパー氏はアメリカがロシアと中国と比較してその軍事的優位性を失ったと思うとも語っていて、強力な防衛予算使うのではないかとも言われています。そういった性格的にもトランプ大統領とも合いそうですね。
まとめ
アメリカの国防長官が半年間の間も代行だった事を今頃知ったというほど無知でしたが、どういう人が新しい国防長官になるのかを調べてみたらやっぱり日本の国防長官になる人とは違うんだなと思いました。日本の国防長官って普通に政治家の方がなると思うんですけどアメリカは元軍人が国防長官になるんですね。これが戦争がある国とない国の違いでしょうか、国を守る人間は戦争がどういうものか理解しておく必要があるのかもしれないですね。
References: WSJ, POLITICO, The New York Times
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